真魚八重子 アヌトパンナ・アニルッダ

いまさら?という話題を書きます。

『ひとつの歌』の自殺について

http://2011.tiff-jp.net/news/ja/?p=5998

このインタビューで、劇中のある人物の自殺について、杉田監督が「20人にひとりくらいは気付きました」と仰っていて、(え?そんなにわかりにくい何かが起きてたの)と不安になりました。

以下反転

わたしはピンクのシャツの男性が自殺したと思ったのですが。
1.ピンクのシャツの男が、ホームの女性を突き落としたらしい。主人公が好奇心からか、男の自宅まで後をつける。
2.後日、主人公がピンクのシャツの男の家の前まで行くと、刑事らしき男二人が立っている
3.主人公がピンクのシャツの男の家を訪ね、去る時に妻らしき人が「本日はわざわざありがとうございました」という、死者を弔いにきた人への挨拶めいたことを言う。
殺人を発作的に起こすような精神状態で、なおかつ警察に発覚したことから追い詰められて自殺した、と推測して見ていました。違うのでしょうか?

10年前に書いた『怪猫 呪いの沼』感想

今日、吉祥寺バウスシアターで『怪猫 呪いの沼』の上映があるので、以下昔のサイトにあげていた10年前のテキストを改めて掲載。わたし、富田勲のこと全然意識してませんね。アホか。爆音富田勲はスゴイと思います。ラストの雷鳴爆発シーンとか、強烈だと思う。

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『怪猫 呪いの沼』

東映京都) 監督&脚本:石川義寛 撮影:赤塚滋
照明:和多田弘 美術:井川徳道 音楽:富田勲 編集:堀池幸三
出演:内田良平 里見浩太郎 御影京子 三島ゆり子 松村達雄 沼田曜一 名和宏('68)
 
 '68年って、もう東映時代劇映画は<終わってる>と言ってよい状態なのに、不意に新東宝で怪談映画を撮っていた石川義寛による本作と、中川信夫の『怪談蛇女』が2本立で公開になりました。斜陽産業のあがき?でも、この『呪いの沼』は面白いし良く出来てるんですよ。日本怪奇映画大全『銀幕の百怪』でも、傑作と言われています。
 
 内容。舞台の発端は元和元年、肥前佐賀。家臣の鍋島直茂内田良平)は謀反を起こし、城主を生きたまま壁に塗りこめると、自らが城主と成り代わった。殺害された城主の妻は、直茂に貞操を奪われそうになり、愛猫のタマと共に沼へ入水自殺。それ以来、その沼は<呪いの沼>と呼ばれ、人々は近づこうとはしなかった。
 直茂はとんでもない暴君であり、また病的な女好きで、一度見初めた女は絶対に奥へ入れさせ、それを断われば打ち首は免れ得なかった。その、直茂に不運な事に見初められたのが津山(松村達雄)の娘・雪路(御影京子)。彼女には将来を誓い合った丈之介(里見浩太郎)がおり、二人は必死で抵抗するが、最後の最後まで拒み続けたため、とうとう呪いの沼に追い詰められて殺害されてしまうのだった。そして、そんな様子を見つめる一匹の猫…。
 その後、家老の主膳(名和宏)は、自分の妹・百合(三島ゆり子)を奥へ入れさせようとするが、百合は直茂を嫌って自害。ところが執念深い化け猫のタマが、百合にすりかわって大奥へ入ったからさあ大変。城では怪奇な出来事が続き、慄く直茂の精神は錯乱していく・・・。
 
 前半・里見浩太郎篇、後半・内田良平VS女性陣といった構成の作品。主役が途中で交代します。里見篇はスター映画ではなく、理不尽に追い詰められた若い恋人たちの悲劇をジックリ描いていて、緊張感漂うドラマとして楽しめました。また、里見さんの背景は白く光が飛ばしてあって、低予算の美術をごまかしてるようにも感じられるけど、前衛映画の映像に見えます。音楽も前半はほとんどなく、真夏の設定のサウンドエフェクトは昼間はうるさい蝉時雨、夕刻からはちょっと虫の声がまじり、深夜追手に追われる場面では水音と寺の鐘が聞こえるのみ。そして里見さんたちが最後に追い詰められる場面では、遠雷の不吉な音が、ゴロゴロと奇妙な静かさで鳴っているだけでした。
 そして後半、化け猫タマの復讐が始まると、テルミンなんかを使ったいわゆる怪奇映画の音楽・様相となります。化け猫のやり口は相変わらず、幽霊だ!と思って斬りつけたら生きてる無関係な人だった、という幻影で惑わす古典的手段なのですが、この映画で最大に気色悪いのは、暴君・直茂が刀を受け渡す小姓と奥女中の手が触れたのを見咎め、いっきなりバサッと二人の首をはねちゃうところですね。首のない体がちょっと動いた後崩れ落ちるのが、グロいです。
 
 後半はタマに憑かれた三島ゆり子が大活躍してて、内田良平との閨房シーンでは諸肌脱いだなまめかしい姿になり、甘い声で讒言します。しかしこのシーン、良平さんを誘惑する仕草がエロいんだけど、化け猫だから腕先に毛むくじゃらな剛毛が生えている!そんな腕で抱かれたらあれ?おかしいなと思うだろう普通。他にも、首を斬られた男女たちが、畳の上に生首だけ並んでいるイヤーンな場面もあって、畳から首だけ出して裾に噛みついたりしてる女優さんは大変だな、と他人事のように思いました。あ、あと元・新東宝組の菅原文太沼田曜一が出ていて、文太さんはともかく、沼田さんが良かった!気持ち悪い小悪党で、裏切った里見さんと再会した時のなんとも個性的な態度が秀逸。
 
 予算はほんと無さそうなんだけど(白黒だし)、直茂が寝屋で亡霊を見、思わず斬りつけたら実は小姓だった場面で、唖然としながら内田良平が死体(カメラ前)に顔を寄せていき、すごく寄ってピントがボケたところで、名和宏の紗がかかった夢のシーンにカットが変わる、そのソフトフォーカスつながりとか、面白い発想だなあと思いました。
 そして最後、直茂狂乱のクライマックスが良いんですよ〜。呪いの沼のお堂や橋があるセットを巧く使いきっていて、直茂を脅かす幽鬼のド派手な趣向と、内田良平の狂乱ぶりもイイ。この良平さんは冗談みたいなヒゲをつけてるし、相変わらずタメのない、スピーディーな演技なんだけど、そこが大ぶりな芝居の名和宏と比べても、より怖れや狂気に暗さがあって良いです。フッと一瞬漏れる狂った笑みも現代的でね。あと、このお化け屋敷セットは、竹が倒れたり、お堂の壁がドガッ!と崩れて白骨が倒れてきたり、沼がドッカーン!とすごい水柱を立てて爆発したり、えらく派手にブッ壊れていきます。このシーンは良平さんの一人芝居状態なので、(ああ、このセットは全部内田良平のためなのねー)と思って、喜んで観てました。

10年前に書いた『前科おんな殺し節』の感想

以下、10年前!のタグ打ちで映画サイトをやってた頃の文章です。『前科おんな殺し節』の感想です。HDから引っ張り出してきて転載。明日からシネマヴェーラで上映があるようなので。ガッツリとネタバレしていますので注意。

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『前科おんな殺し節』

東映東京) 監督:三堀篤 脚本:松田寛夫 神波史男
撮影:飯村雅彦 美術:北川弘 音楽:八木正生
出演:池玲子 片山由美子 風間千代子 小松方正 葉山良二 地井武男 杉本美樹('73)


 東映ピンキーヴァイオレンスに女の復讐劇は多々あるけれど、これはやり方の狡猾さが異色な印象。個人的にはかなり気に入りました。
 
 内容。マキ(池玲子)が、女子刑務所に送られてきた。彼女はヤクの売人だった父を、大場興業によって殺害され、その復讐のため大場(葉山良二)を襲って失敗、逮捕されたのだ。復讐の一念に燃える彼女は最初、同房の女囚たちと馴染まないが、ある日、マキの態度に腹を立てた、やはり一匹狼的な政代(杉本美樹)とタイマン勝負をすることになる。だが、喧嘩の作法もろくに知らないマキの、異常な打たれ強さに感銘を受けた同房の娘たちは、マキに親近感を覚えるのだった。
 数年後、マキが出所した。同房だったかおる(片山由美子)、夏子(風間千代子)、雪江(宗田政美)が迎えに現れ、彼女らはマキの復讐に手を貸すと申し出る。一行は大場がしきる町へと向かい、大場と敵対するヤクザ・浜安組の鉄(地井武男)に銃を売りつけ、喧嘩をたきつけたり、大場興業の幹部を襲ってそれを浜安組の仕業に見せかけたり小細工をする。
 だが、そこへ政代が現れ、実は自分は大場の情婦だと打ち明け、マキに手を引くよう忠告する。だが、それを受け入れないマキ。そして彼女たちは復讐の次の手として、覚せい剤の取引現場に横槍を入れることにする。娼婦になりすましたマキは、大場興業の速水(堀田真三)を誘い、取引場所を聞き出そうとするが、逆に怪しまれリンチを受けてしまう・・・。
 
 この池さんは女であることを平然と利用して、出所後も短期間で金と武器を得るため、米兵相手の娼婦になり荒稼ぎします。大体PVはお色気シーンで、敵を色仕掛けで騙すことがよくあるのですが、この池さんは復讐の鬼でありつつ、「羅刹となって操をドブに捨てる」ようなギラギラと肩に力が入った様子ではなく、また不良娘のやけっぱちや軽率さとも違う、妙に冷静な感じが風変わりで恐ろしいです。たぶん、とても頭の働くキャラなので、女の貞潔さの価値なんて立証できないし、復讐にとって体を利用することは効率が良いと判断したら、サクッと割り切れる理性の持ち主なんだろうなあ、と。
 
 ほんと、やり方も大胆なハードさと狡猾さが印象的。出所後、復讐の第一弾として、池さんはいきなり大場興業の幹部の一人を雨の晩、刺殺します。そして仲間の雪江に偽証させて、大場には浜安組がやったと思い込ませます。この、自分でいきなり刺殺して車で逃走する池さんが、震えのあまりナイフを握った手が硬直してしまう描写とか、カッコイイなー。そういう、青いセンシブルな動揺と、でもそれを他人の仕業と思わせる狡猾な知性の共存が面白い。
 その後も、ヤクの取引を自分たちで襲っておいて、それも浜安がやったと思わせヤクザ同士噛み合わさせたり、まあなんと頭の回るズル賢い娘たちであることか。でも、浜安と大場が、大物フィクサー・淡野(小松方正)の取り持ちで手打ちになりそうになると、またもや極端な二面性を発揮して、躊躇なく自らライフルを構え、淡野を射殺してしまう池さん。一体、どこでそんな射撃を訓練したんだ?と疑念も浮かびますが、大変カッコイイので許しちゃいます。
 
 他にも近々大場のヤクの取引があることを、池さんはどこで知ったのか?とか、不自然な点もあるのですが、些細な瑕瑾にすぎないです。池さんがとにかくプルンプルンなので、なんの文句もありませんよ。でもあまりに肢体がダイナミックすぎて、真紅のミニスカドレスをまとった池さんが娼婦となって速水を待ち構えるシーンでは、そのド迫力にビビってしまいました。思わず、(わたしが男性だったら、こんな女性を満足させてあげられるんだろうか・・)とわけのわからない想像をしてしまいました。嗚呼、生まれ変われるなら池さんになりたい・・・。
 
 杉本美樹ちゃんもお綺麗です。ガラガラ蛇の刺青入りで。ほんと、クールビューティーでカッコイイ人です。片山由美子ちゃんも姐御肌で素敵。あと、地井武男が狂犬的な浜安の二代目役で、映画は賑やかになってよいですけど、利用される狂犬にしては妙に個性的で魅力があるせいか、存在がちょっと半端かな。この頃の地井武男は好きですね、わたし。
 
 それにしても、池さん自身がこの役にあっているかはともかくとして、とにかくやはりこのヒロインの知性は素晴らしい。後半、速水に監禁された池さんは、美樹ちゃんの助力もあってなんとか縛られた縄を抜けます。そして速水の隙を突き、彼をナイフで脅しヤクの取引場所を聞き出します。そのとき、「嘘を教えたら、何度でも狙うからね」と“=嘘でなければ助ける”意のことを言っておきながら、速水が白状したとたん、いきなり速水の頚動脈をザックリ切る池さん。ウオー!なんてカッコイイ冷血な大胆さ。
 ラストも、大場を追い詰めた池さんは、マカロニ・ウェスタン級の復讐劇を見せます。ある意味「女にだってこれくらい残酷で堂にいったことが出来る」というのを、追求して見せた映画という感じで、女番長モノが受け継いでいた、仁侠映画の殴りこみの非現実感とはまったく違い、何か尖鋭で血腥い復讐の表現がある作品。女任侠モノはジェンダーの感覚に従って、佳境の殴りこみも女性による殺害をあでやかに見せるため、日本刀を振り回すダンスみたいな、抽象的な殺戮の表現に過ぎなかったのだけれど、本作はまさに復讐そのものであって、女性が執行した処刑の中でも特に生々しい意味を示していると思います。(でも別に表現における性差のバイアスを訴えてるわけじゃなくて、これも女性だから意表をついてカッコよく見えるけれど、男女対称ではなくて、男性が同じことをしたら陰湿すぎるように見えるかも)。
 
 またこの後、自分の顔に泥を塗ったと憤る美樹ちゃんと、池さんの改めてタイマン勝負が行われ、それが女子刑務所時代のタイマンを伏線にしたオチになってて素敵。ジョン・ヒューストンの『黄金』パターンで、せっかくの苦労が水泡と帰したクライマックスでも、気丈で美貌で頭の切れる女五人が雁首揃えて、「さ、次はなにやろうかな!」と夏とおぼしきむせるように眩しい青空の下宣言する、青春の爽やかさがあってラストも良い雰囲気。
 でも、PVでは花を競ったライバルなせいか、美樹ちゃんと打ち解けて笑い合うエンディングの池さん、目が笑ってませんよ?

ほしいDVD一覧

初夏の物欲メモをひとまとめ。『マドモアゼル』は輸入盤持ってるので買わないのだ。

ジャン=リュック・ゴダール+ジガ・ヴェルトフ集団 Blu-ray BOX (初回限定生産)

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1900年 Blu-ray (2枚組)

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暗殺の森 Blu-ray

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三人の女 [DVD]

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マリリンとアインシュタイン [DVD]

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クインテット [DVD]

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錆びた黄金 [DVD]

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ある戦慄 [DVD]

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キム・ギヨン

 キム・ギヨンは日本でソフト化されたことがあるのは『肉食動物』のVHSくらい?『異魚島』『破戒』はNHK-BSで放映されたことがあるので、リクエスト出せばまた流してもらえるかも。韓国版の『下女』DVD、キム・ギヨンDVD-BOX(『高麗葬』『蟲女』『肉体の約束』『異魚島』)には日本語字幕が入っていました。BOXは品切れのようですが、『下女』のDVDはたくさん流通しています。『陽山道』『肉食動物』『火女 '82』『自由処女』は日本語字幕なしの韓国版DVD有(今は品切れもありそう)。
わたしが東京国際映画祭で見たのは『下女』『自由処女』『水女』『蟲女』『火女'82』『玄界灘は知っている』『高麗葬』(すべて日本語字幕入り)。あとアテネフランセで遺作『死んでもいい経験』をやはり日本語字幕入りで見たことがあります。 
わたしがキム・ギヨン作品で他に見たことあるのは『ヌミ』『レンの哀歌』『殺人蝶を追う女』『火女』。英語字幕のあった『火女』以外は、さっぱりわけがわかりませんでした。セリフでの説明が意外に多いんですよね。
ほかにも、1996年に開催された『韓国映画祭1946→1996 -知られざる映画大国-』や、2001年開催の『日韓国民交流年プレ事業「2001韓国映画プロジェクト2」』、国際交流基金「キム・ギヨン追悼上映」でかかった作品があります。以下を参照。
http://cinemakorea.org/korean_movie/data/japan.htm

「映画秘宝EX 映画の必修科目02 激辛韓流映画100」12月14日発売です!

お久しぶりです。久々の更新がまた告知ですみません。
明日12/14発売のムック本に執筆しています。タイトルは映画秘宝EX 映画の必修科目02 激辛韓流映画100』。韓流とはいっても「出会いがしらに喧嘩になったアイツは富豪の御曹司?!でも金持ち美女のライバルが現れて…!」という話を、整形美男美女のバストショットの切り替えしだけで見せる恋愛ドラマとは違います。「飛び蹴り!平手打ち!斧!ソン・ガンホ!恨!」的な韓流作品ばかり集めました。100タイトルですが、見事にロマンスから程遠いセレクトになっています。

映画秘宝EX 映画の必修科目02 激辛韓流映画100 (洋泉社MOOK)

映画秘宝EX 映画の必修科目02 激辛韓流映画100 (洋泉社MOOK)

今回のライター陣はギンティ小林さんたちも参加しているので、楽しいですよ。特に韓流に詳しい岡本敦史君が30本ほど担当してるので、岡本君ファンも必読。

わたしは、あまり好きじゃないけど書いたのは『ツナミ』くらいで、あとは「これ書きたい!」とタイトルを挙げさせてもらったものしか担当していません(ツナミも書けそうだから書くって自分で言ったんですが)。DVDスルーの未公開作やマイナーな作品もあるので、とりあえずわたしが書いたものだけタイトル挙げちゃいます。

親切なクムジャさん』『悪魔を見た』『TSUNAMI ‐ツナミ‐』『THREE/臨死(『memories』)』『4人の食卓』『スパイダー・フォレスト 懺悔』『黒い家』『1942奇談』『チェイサー』『母なる証明

なぜかホラーに偏ったあげく、書いてみたら4作も同じ記憶喪失ネタがかぶっていたので、まずいことを忘れる話が好きなんだなーと自覚しました。
それから、コラムでパク・チャヌクとキム・ギヨンを書きました。一応このムック本シリーズは、若い人が興味をもったらすぐレンタルで見られるようなものを目指してるんですが、キム・ギヨンだけ申し訳ないけど見られない作品ばかりになってしまいました。

「映画秘宝」11月号で曽根中生監督にインタビュー!

映画秘宝 2011年 11月号 [雑誌]

映画秘宝 2011年 11月号 [雑誌]

9月21日発売の「映画秘宝」で、行方不明になっていた曽根中生監督にインタビューしてきました。苦手な飛行機に乗って、現在曽根監督がお住まいになっている大分まで行ってきましたよー。行方をくらました理由や、この20年間何をされていたのかなど、わりと赤裸々に語っていただきました。

わたしが最初に「曽根中生監督がお元気で、ご本人から連絡があった」と聞いたのは、今年の震災明けでした。まだ余震も続いていて、世間的にもまだ誰もが精神的に参ってたような時期だったのですが、この連絡を聞いて(ああ、人間って生きようと思えば生きてくこともできるんだなあ)と、肩の力が抜ける出来事でしたね。

あ、秘宝の曽根中生監督特集の、「わたしの好きな曽根中生」欄で、藤木TDCさんとわたしの原稿が反対に入ってました。わたしが選んだのが『実録エロ事師たち』です。『新宿乱れ街〜』は藤木さん。文体がですます調の方がわたしです。

それと、三池崇史2001-2011特集で哀川翔さんについて寄稿しています。翔さんカッコイイですよね。あと、デビルズプレスで『ビー・デビル』DVD化されるのでレビューを書きました。韓国暴力映画の系譜ですが、女性からの報復にまつわるいい映画です。

ビー・デビル [DVD]

ビー・デビル [DVD]

ピンク映画の撮影シーンで、曽根監督自身がピンクの監督役をやっています。動いている監督が見られる珍しい映画。